舞台「100万回生きたねこ」

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舞台「100万回生きたねこ」の制作秘話

デザインができるまで

制作ノート

絵本の世界観を崩したくはない…
なんなら絵本の中から切り取られたシーンのように魅せたい。
しかし、演出上の出演人数は限られているし、
着替える時間だってもちろんない。
「制限」を「制限」と感じさせない自然なプランが必要だ。
さてどうするぅ!?

頭を捻って考える。
この時間が私は一番好きだ。

”ねこ”は100万回も死んで、100万回も生きている…
もはや飼い主の顔なんて覚えていないも同然であろう。
むしろねこの無関心を引き立たせてみようじゃないか。
そこで考えたのが”とらねこ”と”白ねこ”以外の登場人物を、黒子と化すこと。
他の登場人物が、舞台上で黒子の動きをすることも理に適っている。

各シーン毎にスポットをあてて展開していく物語。
シーンが始まったら、それぞれ象徴的な差し色のモチーフを装着する。
それ以外は、色を全て黒で統一し、形は登場人物のそれぞれのイメージラインの衣装。

モノトーンの世界に浮かび上がる象徴的なモチーフ。
ねこの記憶を衣装で表現した。

流れ

STEP
透け感のある生地を被って撮影

役者本人の表情が見え隠れする=曖昧な記憶と定義づけた。

STEP
写真をベースに顔をデザイン

実際見せたい大きさと位置を決めながら表情をデザインしていく。

STEP
刺繍する

髪はフェルト。これが役者本人の髪と馴染むのである。白黒赤の刺繍糸でチェーンステッチで表情をつくっていく。

STEP
顔完成!

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

ねこの飼い主|舞台写真

ねこと白ねこ|舞台写真

マコ

こちらも合わせて覗いてみてね♩

あれれちゃん

あれ?この絵本、この間ドラマに出てきたような…

マコ

そうなのよ。とっても深〜〜〜いメッセージが詰まった絵本。
是非読んでみて。

「100万回生きたねこ」の絵本

佐野 洋子 (著)
100万回も死んで、100万回も生きたねこが、白いねこと出会って…

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